MacBook Pro (15-inch, Early 2011) がぶっ壊れたので怒りのエントリー

f:id:ponkotsu:20140924191348j:plainMacBook Pro (15-inch, Early 2011) が壊れた。数日前から調子が悪く、何らかのタイミングで画面が乱れることがあった(ちょうど1枚目のような感じ)。このモデルにはIntelの統合GPUとRadeonのディスクリートGPUが内蔵され、負荷により自動で切り替わる仕組みになっていたが、どうもRadeonにスイッチするとその症状が現れるらしい。このモデルは排熱が酷く、おおかた熱でチップがダメになったとか、ハンダクラックが起きたとかそんなところだろう。gfxCardStatusというユーティリティを使うと、GPUを自由に切り替えたり、固定することができるというので、しばらくはこれでお茶を濁すつもりだった。しかし、念のためPRAMをクリアしようとしたところ、二度と立ち上がらなくなってしまった。電源投入後の起動音とともにAppleマークまでは表示されるが、その後はグレーの画面のままで進まない。リカバリーモードに入っても同じ。optionとDキーでインターネットからApple Hardware Testを起動させることはできるが、試験にパスしてしまう。しかし、PRAMクリアがとどめを刺してしまうとは。故障した機体がまた動いているようなら、とにかく新しいことはしないで、そのままにしておいた方が良さそうだ。

インターネットを検索してみると、Early 2011モデルにおける同様の故障は日本に限らず世界規模で相当数発生しているらしい。全世界でこれだけ壊れているいるのなら、設計が悪かったのだろうとは思うが、メーカーからすれば保証期間が過ぎれていれば知らぬ存ぜぬで通すだろう。念のためAppleのコールセンタに確認してみたが、同様の事象で修理の依頼があることまでは認めたものの、個別の事象ごとに必要な修理を実施しているとのことで、メインボードの交換なら4万だか5万円(うろ覚え)とのこと。つまり、無償で修理をしたり、リコールはしていないらしい。

購入後、3年も経っているはいえ、最近購入したメーカー製のパソコンでHDD以外が壊れるというのも久しく経験しておらず、何だかなあという感じではある。デザインやスペック優先であの筐体に無理矢理押し込んだら、存外に脆弱なパソコンができましたとかそんな感じ。代替のPCを調達する必要があるが、精々インターネットをしながらコード書く程度の使い方しかしないので、もうMac miniでいいかという考えになっているが、現行モデルが発売されてから2年近く経っているので今更買うのも気が進まない。つなぎとして現行モデルの中古品を探したところ、驚いたことに新品と1万円しか違わない。諦めてモデルチェンジまで待ってみるつもりだが、ややもするとAppleは突如ディスコンにしかねないのでまったく油断できない。これだけ呆れもなおApple製のパソコンを買おうとするのだから、まったくお人好しとしか言いようがないが、コードを書くには何かとOS Xの方が都合がいいのだから悲しい。

追記
2016年に入りようやくAppleも該当の故障について公式に認めたようで、修理プログラムが発表されている。遅すぎだろ。おれなんか諦めて壊れたMacBook Proを処分しちゃったんだぞ。今ごろはきっと中国辺りで部品取りだ。この業界でリペアプログラムを公表しているだけマシな部類かもしれないが、ほとぼりが冷めるまで待っていたのではという疑念がぬぐえない。