クリスティアーネ・レーアの展覧会を見にヴァンジ彫刻庭園美術館へ行ったらとても良い美術館だったのでぜひ行くべき

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三島のヴァンジ彫刻庭園美術館まで足を伸ばしたら、とても良い感じの美術館だった。

  • 緻密に計算されたランドスケープデザイン。入り口の回廊を抜け、庭園に足を踏み入れた瞬間に広がる勝景はなかなかのもの。この一連のシークエンスから訪問者の体験にとても気を遣った設計であることがうかがえる。
  • きれいな建物。庭園の中央に位置するコンクリート造の美術館は、とてもきれいな状態である。竣工して比較的日が浅いのと、メンテナンスも良くされているのだろう。
  • 起伏のある庭園。個人的に高低差のある庭園が好きというのもあるが、特に美術館の奥に広がる庭園は緩やかな起伏が気持ちいい。
  • 居心地の良い庭園。庭園美術館だけあって、きれいに整備されているのはもちろん、クレマチスの丘と称していることもあるのか、花の数も多い。特に庭園の端に位置する花壇の一角は秘密の花園とでも言おうか。(こういう花壇を指す専門用語がありそうだけど、なんて呼ぶのだろうか)
  • 騒がしくない。日曜日の昼頃に出かけた際は、まあまあの人出だったけれど、全体的に騒がしくなく、落ち着いた雰囲気だった。
  • 基本的に撮影可能。今回のクリスティアーネ・レーアの作品も含めて撮影が可能だった。美術撮影の専門家が撮影した作品集が一番綺麗なのは間違いないけれど、自分で撮影するのもまた楽しい。ただ、撮影する際は周りに気遣って。

他にも似たような美術館はあって、そちらの方がもっと多くの作品を展示していたりするけれど、やたら広くて一回りするのも大変だったり、どうにも騒がしく落ち着かない思いをしてきたおれにはここがとても良い心地のよい美術館だった。

因みに、敷地内には別の美術館もあったりして、全体ではそれなりの規模の施設のはず。いったいどこが運営しているのだろう。

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せっかくなので、クリスティアーネ・レーアについても記しておく。クリスティアーネ・レーア(CHRISTIANE LÖHR)は、植物の種子や動物の毛を用いた作品を作るドイツの作家さん。まじこいではない。彼女が作る立体作品は、息を吹きかけると飛んで行ってしまいそうに繊細だけれども、中に確固たる世界を持っているようでその見た目と反した力強さを感じる。日本ではそれほど名の知れた人物でないないし、会期終了も1週間後に迫っているが、ぜひとも三島まで足を伸ばして欲しい。損はさせない。

女の子を連れて行くと、喜ばれると思いますよ。